1人ひとりに個性があるように、やはり葬儀も“その人らしさ”を大切にしたいと思いますよね。「私たちはこんなふうにしたい」という思いがあれば、なるべく伝えてみることをおすすめします。
例えば、祭壇のお花。私たちは、父が大好きなコスモスを飾ることができないかと考えました。業者の方に相談すると、「それでは、コスモスを中心にした祭壇にしましょう」と、いくつかアイデアを出していただき、結果的に色とりどりのコスモスを飾ってもらい、まるでお花畑のようでした。
本来、祭壇のお花は白が中心です。しかし、スタッフの方々は私たち家族の思いに耳を傾けて、実現させようとしてくれました。その気持ちに、すごく心が温かくなったのを覚えています。
業者の中には、決まった内容や流れを崩すようなことをなるべく避けようとするところもあります。しかしそうではなく、1人ひとりのお別れを丁寧に、温かく行おうとしてくれる業者もあります。どちらが悔いの残らない葬儀ができるでしょうか。
だから、なるべく本人や家族の希望を伝えてみましょう。それで、その業者がどんな反応をするか、親身になってくれるかどうかを見極めます。
「家族でゆっくりお別れをしたいから少し日程を延ばせないか」
「夜とぎを行いたい」
「仏式ではない形式でやりたいんだけど…」
「故人が好きだった料理を出してほしい」
すべてが希望通りになるとは限りませんが、きちんと伝えて、相手も一緒になって親身に考えてくれるような業者なら、悔いのないお別れができるのではないでしょうか。